ひろげるなインフルエンザ ひろげよう咳エチケット

ぱーむ

2007年12月27日 20:03


インフルエンザが例年より早く流行をしていますが、それに関連して
咳エチケットということばをご存知でしょうか?

今期から厚生労働省がインフルエンザの感染拡大を防ぐためにはじめた呼びかけです。同省では今年度(平成19年度)のインフルエンザ総合対策において
「ひろげるなインフルエンザ ひろげよう咳エチケット」
という標語をかかげています。その中で咳エチケットをキーワードとした普及啓発活動を行い、マスクの着用や人ごみにおいて咳をする際の注意点を呼びかけています。
具体的には
 
・咳、くしゃみの際にはティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけ1m以上離れる。
・呼吸器系分泌物(鼻汁・痰など)を含んだティッシュをすぐに蓋付きの廃棄物箱に捨てられる環境を整える。
・咳をしている人にはマスクの着用を促す。
・マスクの着用は説明書をよく読んで、正しく着用する。

ことがあげられています。

インフルエンザウィルスは飛まつ(咳をしたときにでる微小なつばなどのしぶき)の中に多量にいて、ウィルスだけが空気中に漂っている場合は、マスクをしていても通過しますが飛まつの大部分はマスクで防ぐことができます。
咳をしている人は周りの人にうつさないようにマスクをするようにしましょう。
また、インフルエンザにかかっていない人でも流行している時期にはマスクを着用することで感染を予防する効果があると考えられます。

インフルエンザにかかった場合には発症から48時間以内に抗インフルエンザウィルス薬の服用を開始すると発熱期間が1~2日間短縮され、ウィルス排泄量も減少します。
抗インフルエンザウィルス薬のなかでタミフルについて、これまで10歳以上の未成年の異常行動による死亡事例などが報告されています。このような死亡事例については現在のところ、タミフル服用と異常行動による個々の死亡例との因果関係については否定的であり、突然死についても同様に因果関係は否定的とされています。しかし、予防的な措置として10歳代の小児・未成年者にタミフルの使用を差し控える旨が指示されています。

タミフルを服用していない場合でも、インフルエンザに罹患した場合異常行動が一定程度の確率ででることがあるため、発症後少なくとも2日間は小児・未成年者が1人にならないように配慮することが大切です。

インフルエンザにかかった場合、発症から3~7日間はウィルスを排出すると言われています。ウィルスを排出している間は、患者は感染力があるといえます。排泄されるウィルス量は解熱とともに減少し、排出期間の長さには個人差があります。完全な解熱が認められるまでは外出は控えた方が良いでしょう。
学校保険法では、インフルエンザ罹患の場合は解熱後2日を経過するまで学校の出席を停止すると定めています。

インフルエンザワクチンの接種は日本における研究では、65歳以上の健常な高齢者については、約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったという報告があります。小児については、1歳以上で6歳未満の幼児では発病を阻止する効果は約20~30%で、1歳未満の乳児では対象症例数が少なく、効果は明らかでなかったという報告があります。

流行期に入ってもワクチンの効果はあるといわれていますが、ワクチン接種による効果が出現するまでに2週間程度を
要するため、12月中旬までに接種を受けることが望ましいといわれています。



今年も残り少なくなりました。
皆様が健康に新しい年を迎えられますように。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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