2010年02月19日

おたふくかぜ・水ぼうそうのワクチン

4月から幼稚園や保育園など初めて集団生活に入られる、というお子様も多いのではないでしょうか。
そこで今回は集団生活に入られる前にぜひ受けておいていただきたい任意の予防接種(窓口での支払いが必要)についてです。
集団生活に入ると3年間に半分の人はおたふくかぜやみずぼうそう(水痘)にかかると言われています。重症化したり、いろいろな合併症のある怖い病気ですが、予防接種の有効率は高く1度接種することで生涯にわたりかなりの確率で感染を防ぐことができます。もし感染し発症してもワクチンを受けていると軽症ですみ合併症を起こすことはまずありません。
1歳以上で接種が可能です。

おたふくかぜ
おたふくかぜにかかるとあごから耳の下が腫れ発熱することも多いです。腫れと痛みが引くまで約1~2週間は登校できません。
[合併症]
・無菌性髄膜炎:自然感染では3~10%、ワクチン接種後では0.05%の発生
・難聴:片側難聴が400人から数千人に1人で両側難聴が数万人に1人、後天性の難聴の1番の原因
・睾丸炎:思春期以降の患者の14~35%で発生、男性不妊の1番の原因
・膵臓炎:4%で発生、判明するものでは1型糖尿病の1番多い原因
など。
[有効性]
90~95%の抗体獲得率と80~90%の発病阻止率が期待される有効性の高いワクチンです。

水ぼうそう(水痘)
水痘ウイルスにかかると全身に水疱が出ます(水痘)。その後、ウイルスは脊髄神経に生涯すみつき、疲れて体調が悪くなるとウイルスが再活性化され、皮膚に水疱が出てくることがあります(帯状疱疹)。   
成人になってからかかると重症化しやすく、死亡率が数パーセントになり、入院治療が必要になることもあります。
[合併症]
・脳炎、心筋症など
・帯状疱疹:身体に潜んでいたウイルスが神経を伝って皮膚に帯状の水疱ができます。また40歳以降では治った後も長く痛みが残ることがあります(帯状疱疹後神経痛)。ワクチン接種の後で帯状疱疹になる人はほとんどありません。
[有効性]
92%の抗体獲得率と85~97%の発病阻止率が期待される有効性の高いワクチンです。

どちらも生ワクチンですので、接種後4週間は他のワクチンを接種することができません。
4月からの新しい生活に間に合うように、いまのうちにワクチンを受けておきましょう。

また定期接種(公費)のMRⅡ期(年長)、Ⅲ期(中学1年)、Ⅳ期(高校3年生相当年齢)の接種がまだお済みでない方は、
公費で受けられる期間が3月末までですので、忘れずに接種しましょう。


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Posted by ぱーむ at 08:08│Comments(1)予防接種
この記事へのコメント
素敵なブログ...これは...本当に水痘は、空気を介して送信される上に多くの情報があります。ときに水痘咳やくしゃみをした患者は、彼らは鶏痘ウイルス(水痘帯状疱疹ウイルス、VZV)を運ぶ小さな液滴を排出する。鶏痘を持っていたことがない人は、これらの粒子を吸う場合は、ウイルスが肺に入るには水疱瘡の典型的な発疹を引き起こす皮膚への血液を介して行われる。感染した液滴が気道上皮の最初の感染症を引き起こす。
典型的な発疹が現れる前に、患者はしばしば発熱、頭痛、腫れ腺や症状のような他のインフルエンザを開発しています。

水痘を防止することはできますか?

水痘を防ぐことができる。キャッチ水痘を防ぐために、最も簡単な方法は、予防接種を受けることです。しかし、予防接種は、すべての予防接種の70%から90%に成功しています。しかし、ワクチンを接種されている、まだ水痘を取得し、個人は、通常より迅速に、非接種者よりも癒してくれる穏やかな病気を持っています。
Posted by ディフェリン  at 2011年03月08日 18:36
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