小児科医の子育て"ひとりごと”

猛暑でニュースから熱中症の話題が消えることのない日が続いています。
お仕事で日中エアコンの効いた室内で過ごされていた方も、お盆休み中はお子さんの相手で外へ出かけることもあるのではないでしょうか。
普段暑さに慣れていない体は、すぐには順応してくれません。無理せず適度な休憩を取りながら楽しく過ごしたいものですね。
熱中症予防には次のような点を注意することが大切です。

・暑い日は無理をしないこと（屋外での激しいスポーツや室内でも蒸し暑い場所での作業は避けましょう）

・規則正しい生活を心がけること（睡眠不足や体調不良、大人の方では二日酔いなどには気をつけましょう）

・適度な水分と塩分補給、休憩を心がけること（のどが渇く前の水分補給が大切です。遊びに熱中しやすいお子さんには時間を決めて水分を補給するようにしましょう）

・涼しい服装、帽子の着用（通気性の良い素材の衣服を選択しましょう）

・日頃から暑さになれておくこと（夏は暑いもの、室内の冷やしすぎにも気をつけましょう）

・救急処置はできるだけ早く（熱中症は死に至る危険もあります。疑わしい場合はためらわずに救急車を呼びましょう。救急車の到着までは涼しい場所でできるだけ体をを冷やす・塩分を含んだ水分を補給するようにしましょう。）

熱中症の初期には頭が痛い、めまいや吐き気、からだがだるい、顔色が悪いなどの症状が見られます。このような症状が見られた場合には涼しい場所で水分・塩分補給をしながら休憩を取るようにしましょう。早めの対応が大切です。
楽しい夏休みを過ごしてください。